元靴のプロの筆者の忖度なしの本音です。「本気で知りたい方」のための記事になります!
運動会用の靴として話題に上がることもある「瞬足」。一世を風靡しましたが、元靴メーカーでオリンピックモデルのデザイン開発をしていた筆者は、運動会用のキッズシューズ/子供靴としておすすめしません。その理由と、運動会用のおすすめ靴を紹介します。
・瞬足が足に良くない理由を知りたい方 ・幼稚園、保育園、小学校低学年の運動会用のおすすめのキッズスニーカーが知りたい方
はこの記事を参考にしてください。最後まで読むと
・瞬足が足に良くない理由
・運動会用のおすすめのキッズシューズ/子供靴
がわかりますよ。
瞬足(シュンソク)は足に良くないので、運動会用におすすめしないキッズスニーカー
瞬足は、値段も安く子供が好きそうなデザインです。しかし、
瞬足(シュンソク)は足に良くないので、運動会用におすすめしないキッズシューズです
瞬足の最近の設計は「滑りやすく、壊れやすい」のが多い
瞬足の最近のソール(靴の裏)設計は
・滑りやすく、壊れやすい
設計です。なぜなら最近の原価上昇が厳しいようで、「ソール(靴の裏)の設計に置いてラバー素材(ゴム素材)が少なくてグリップ面が少ない」からです。
靴底のラバー素材(ゴム素材)が少ないと、その分、EVAというやわらかい素材が接地面に使われる面積が増えます。そのため、グリップする面積が少なくなります。EVAは、ラバー素材(ゴム素材)に比べて耐久性が弱いので、ソールがすり減りやすいんですね。
そして、ソールのすり減りが早いと、靴の底面がフラットではなくなるため、子供の姿勢バランスが悪くなる危険性があります。
例えば、こちらの瞬足のJC-971というモデル(楽天リンク)のソールデザインを見てみると、ラバー部分(黒い部分)の面積がEVA(黄緑色)に比べてとても少ないことがわかります。こちらは、瞬足の中でも軽量モデルで極端な例を出していますが、残念ながら、ラバー面積が広くないので、壊れやすいシューズです。
おそらく、メーカー側の方も、この厳しい原材料高騰の中で、相当頑張っているのは設計から見てわかります。ラバー素材(ゴム素材)も「最低限必要な部分」には使われていて、悪い設計ではありません。しかし、筆者としては、靴の底のラバー素材(ゴム素材)が広い靴の方がおすすめです。
ただし、ラバー素材よりもEVAの方は重量は軽くなります。「どうしても軽量の靴が欲しい!」「耐久性はいらない!数回しか使えないくてよい!」と言う方には、瞬足のJC-971はおすすめです。
瞬足の「左右非対称ソール(運動会で早く走れるソール)」をボロボロまで使うと身体のバランスが悪くなる可能性もある
瞬足は「運動会で早く走れるソール」を生み出したことでも有名です。確かに、「左回りの運動場専用のソール」という発想はとても面白いですが、本当に効果があるなら、プロが使う陸上競技用のシューズも左回り用のソールが席巻しているはずですが、そうなっていません。
運動会で本当に早く走りたい/走らせたいなら、「走り方教室」に通い、この記事の後半で紹介するキッズシューズを運動会靴として履いた方が効果が出ます。
こちらの「瞬足 Hi-STANDARD JC-089」などが、非対称ソールとしてわかりやすい設計です。
瞬足の全ての靴がダメとは言いませんが、普段も履くし、運動会用でも使うキッズシューズとしては、他の靴にしましょう。
保育園/幼稚園/小学校低学年用の運動会推奨キッズスニーカーは「アシックス レーザービームシリーズ」の日本陸連推奨モデル!
保育園/幼稚園/小学校低学年用の運動会推奨キッズスニーカーでおすすめしたいのが、日本陸連推奨モデルであるアシックスの
・「レーザービーム(LAZERBEAM) KC-MG」
・「レーザービーム(LAZERBEAM) SI-MG」
の2つです。日本陸連推奨なので、安心ですね!もちろん、設計もしっかりしています。
ちなみに、レーザービーム”KC-MG”が16cmから、レーザービーム”SI-MG”が19cmのサイズ展開になるますので、
・「レーザービーム(LAZERBEAM) KC-MG」の方が幼稚園、保育園のサイズ展開
・「レーザービーム(LAZERBEAM) SI-MG」が年長さんから小学校低学年くらいのサイズ展開
のイメージです。
「レーザービーム(LAZERBEAM) KC-MG」が日本陸連推奨で運動会におすすめ!
「レーザービーム KC-MG」モデルのサイズ展開は、16cm~22cmの展開サイズです。
カラー展開は、7種類ほどあり、女の子も、男の子も好きそうなカラーがあるので嬉しいですね。
「レーザービーム(LAZERBEAM) KC-MG」のアッパーとソール設計
レーザービーム KC-MGのアッパーは、つま先部分がメッシュですが、つま先やサイドパーツには人工皮革部分が多く、耐久性もしっかりあるデザインです。また、ゴム紐で紐をしばる必要がなく、1番上のベルトだけでフィッティングを調整する仕組みです。
ソールの設計は、白く見える部分以外は全てラバー素材で、グリップ性、耐久性に優れています。屈曲部分には2本の溝があることで、曲げやすい構造です。また、つま先部分の巻き上がりもしっかりしているので、耐久性も考慮された
・滑りにくく、壊れにくい、早く走れるシューズ設計
になっています。(楽天市場へのリンクはこちら)
「レーザービーム(LAZERBEAM) KCは-MG、特殊なベロ構造で、ベロがずれにくい!
実は、ベロの片方が靴の一部と合体している(画像で言うと、黒い部分のメッシュ部分のことです。アシックスでは「キモノタン」と呼んでいます。キモノのエリ部分のようなイメージだからなんでしょうね)ので、お子さんが変な靴の履き方をしても、ベロがずれにくい構造です。よく考えられています。
「レーザービーム(LAZERBEAM) SI-MG」が日本陸連推奨で運動会におすすめ!
「レーザービーム SI-MG」モデルのサイズ展開は、19cm~25cmの展開サイズです。
カラー展開は、10種類もあります。女の子も、男の子も好きそうなカラーが多数あり、真っ白の色もあるので嬉しいですね。
レーザービーム(LAZERBEAM) SI-MG」のアッパー
レーザービーム SI-MGのアッパーは、ほとんどが人工皮革です。そのため、メッシューベースの靴と違って、小学生の使用も耐えられる
・とても壊れにくいシューズ
といえます。また、ゴム紐ですので紐をしばる必要がなく、1番上のベルトだけでフィッティングを調整する仕組みです。
しかも、WIDEラスト(幅広の靴)なので、多くのお子さんの足にあいやすいですね。
ソール設計では、白く見える部分以外は全てラバー素材で、グリップ性、耐久性に優れています。しかし、つま先部分の屈曲溝があることで、蹴り出しに強い設計にもなっています。
・滑りにくく、早く走れるシューズ設計
ですね。
楽天市場へのリンクはこちら
「レーザービーム(LAZERBEAM) SI-MG_」は壊れにくい
アシックスの靴ではサイズアウト前に穴が空いてしまうような事など今まで全くありませんでしたが、他社の靴はサイズアウト前にボロボロになって穴が空いてしまいました。
アシックスHP「LAZERBEAM® SI-MG WIDE」レビューコメントより抜粋
レーザービームのレビュー欄には、上記のように「穴が開くことがない」と言う内容もあるように、耐久性を実感されている方もたくさんいるようで、耐久性も評判のようです。
まとめ:足に良くない瞬足!運動会用スニーカーの、幼稚園、保育園用と、小学校低学年用のおすすめはこれ!
瞬足の靴は
・瞬足のソール(靴底)のラバー面積が少なく、耐久性が少ない設計 ・ボロボロまで履くと、子供の足の成長に悪影響がおよびこともある ・耐久性は気にせず、軽い靴を欲しい人には、瞬足のJC-971はおすすめ。
でした。筆者の運動会用のキッズスニーカーのおすすめは、
・「レーザービーム(LAZERBEAM) KC-MG」の方が幼稚園、保育園用におすすめ ・「レーザービーム(LAZERBEAM) SI-MG」が幼稚園、保育園の年長さんから小学校低学年用におすすめ ・両方の靴ともに、耐久性もあり、早く走れる工夫もある!しかも日本陸連推奨モデル!
です。今回紹介したアシックスのレーザービームシリーズのシューズは、本当に考えられて作られています。瞬足よりは少し高いですが、耐久性を考慮に入れるとトータルではコスパも良いと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
本当に子供のことを考えていてすごいメーカーです。その分、少し高いですが、足の成長がしっかりするまでは、選んであげたいですね。
*この記事で使用した画像は、「筆者オリジナル画像」および「楽天アフィリエイトのリンク作成ページ内での使用可能な画像」を利用しています。