この記事は子供の足に良いベビーシューズを「本気で」選びたい人のための記事です。
元靴のプロだった筆者が、プロ視点でナイキのベビーシューズをお話しします。
元靴メーカーでオリンピックモデルのデザイン開発をしていた筆者がナイキのベビーシューズを紹介します。
・ナイキのベビーシューズ、キッズシューズのおすすめが知りたい方 ・ナイキの買ってはいけない、おすすめできないシューズを知りたい方
は参考にしてください。
ナイキのベビーシューズには実は
・カワイイ見た目だけど、足に良くない靴もあります。
・ナイキの中で選ぶなら、このベビーシューズを選ぶべき
というのがわかる内容になっています。なお、ベビーシューズの明確な定義はないので、このブログ内では「ベビーシューズ=赤ちゃんが2足目以降に履く1歳〜3歳までくらいの靴」としてお話しします。赤ちゃんが初めてはく「ファーストシューズ」の情報が知りたい方はこちらも参考にしてくださいね。
ナイキのベビーシューズのメリット・デメリット
ナイキのベビーシューズのメリットは
・デザインがかわいく、贈り物としても喜ばれる
という点です。このメリットは皆さんもご存知かと思います。逆にデメリットは
・1cm刻みのサイズしかないなど、足に良くない設計の靴が多い
・ローカットの靴が多いので、関節が柔らかい子供は注意が必要
ということです。詳しく説明しますね。
1cm刻みのベビーシューズはあまりおすすめできない
気をつけたいのが、靴メーカーごとのサイズ展開です。ナイキのベビーシューズのほとんどは1cm刻みのサイズ展開(13cmの次が14cmくらい)しかないところもあります。
子供の平均的な足の成長の目安は、生まれてから2歳までが3ヶ月で0.5cm、つまり半年で1cmです。その後は、成長速度が遅くなり半年で0.5cmになります。(もちろん、子供それぞれで成長は全然違いますので、一般的な平均の成長速度になります)
子供の足の成長は早いですが、小さい頃の1cmの差は大人よりも大きいので気をつけましょう。
関節が柔らかい子はミッドカットがおすすめなので、ナイキのベビーシューズはローカットが多いので気をつけよう
ベビーシューズをはく年齢の子供の足首は、大人と比べてどうしてもやわらかく不安定な状態です。そのため、もしお子さんが身体が柔らかいタイプの場合は、ミッドカットの靴の方が良いでしょう。
ミッドカットの靴は、足首周りまで高さがあり足を補助してくれます。ですので、足首にやわらかく不安があるお子さん用の靴の場合は、アシックス「GD.RUNNER BABY MS-MID 」などミッドカットで足に良い靴の方がおすすめです。
参考記事【靴プロが選ぶ】子供の足に良いベビーシューズおすすめ人気8選
ナイキ人気ベビーシューズ3選おすすめ!足に良い?おすすめ
ポイント | 画像 | 製品 |
ナイキの中で 選ぶならコレ! | 「ナイキ エアマックス SC TDV」 楽天市場リンク | |
めっちゃカワイイ! でもやめとこう! | 「ダイナモフリーTD」 楽天市場リンク | |
大人と同じは可愛い! でもベビーシューズ に向かない | 「コートバーロウ LOW 2 TDV」 楽天市場リンク |
ナイキの人気ベビーシューズなら「ナイキ エアマックスSC TDV」がおすすめ
ナイキの中であえて選ぶなら、ナイキ エアマックスSC TDVだと思います。
「子供の足に良い靴」とは言えないですが、他に紹介したベビーシューズと比べると1番ですね。
この「エアマックスSC TDV」なら、“足がしっかりとしているお子さん”なら、他のナイキのベビーシューズと比べて1番おすすめです。
・8.0cm~16.0cm(1cm刻み)
・¥6,050(税込)
時期によって様々なカラーが展開されてます。なお定価は高いですが、ECだと10%offくらいで買えます。
ランニングシューズを意識しているので、つま先は少し巻き上がっていて、フラットな靴よりもつまづきずらいです。また、アッパー(靴の上の部分)もメッシュベースで通気性があります。
サイズ展開は、0.5cmごとのサイズ(13cm,13.5cm,14.0cm…)ではなく、1cm刻み(13cm,14cm,15cm…)となっています。
ゴム紐(紐に見える部分はゴム性)と1番上にベルトのあるデザインです。ゴム紐なので、親が子供に履かせるときには、伸びる仕様になっていますが、全面ベルトの靴よりは履かせづらい仕様ですね。
ソールは、ラバー素材ではなくEVA素材ですので、グリップ力はありません。
ただ、ナイキエアマックスは靴を履いた子供はカワイイ、カッコ良いですね!
ナイキの人気ベビーシューズであるダイナモフリーなどを買わせるくらいなら、”ナイキ エアマックスSC TDV”の方がおすすめですので、お子さんの足の状態に合わせて選んであげて下さいね。
ナイキのキッズシューズ”エアマックスSC TDV”レビュー記事はこちら
ナイキの人気ベビーシューズ「ナイキ ダイナモフリーTD」は足によくないのでおすすめしない
ナイキダイナモフリーTD は親に人気のシューズです。紐がないスリッポン型でよく履かせている親を見ますし、とても可愛く見えます。しかも、値段も高すぎません。
そのため、多くの親が履かせていますが、固定するベルトや紐がなかったりソールが柔らかすぎるなどは、子供の足に良いシューズではありません。
・10.0cm~16.0cm(1cm刻み)
・¥6,050(税込)
アッパー(靴の上の部分)がスリッポンだと履かせやすそうなイメージを持つ方もいますが、ベルトと比べると履かせづらいですね。
伸びる素材とはいえ、足が柔らかい子供の足を少し無理やり押し込む形で履かせるようにしないといけませんので、見た目ほど親が履かせやすく無い構造です。
また、履かせづらいので、少し大きめのサイズを購入する方もいますが、ベルトなどでフィット感を調整する機能のないため、足が靴の中で動いてしまい「足に良くありません」
また、特徴的なソール(靴底)は、ナイキフリーシリーズのものですが、このソールの根本的な思想は「裸足に近いソールで足を鍛える」です。なので、子供の足を補助するような設計にはなっておらず、足の発達が未熟な子供にあまりおすすめできません。
もちろん、この靴を履いたから足が悪くなることが決まっているわけではないですが、「足に良い靴かどうか?」という観点ではおすすめできないベビーシューズです。
余談ですが、日本人に比べてアメリカ人の方が足がしっかりしている傾向があるので、ナイキの本拠地であるアメリカでは問題ない設計なのかもしれません。
もちろん、メーカー側は「足に良い」といって売っているわけではありませんので、買う側の知識が求められるということですね。
ナイキの人気ベビーシューズ「ナイキ コート バーロウ LOW 2 TDV」もおすすめしない
ナイキ コート バーロウ LOW 2 TDVもあまりおすすめできないモデルです。
・8cm~16.0cm(1cm刻み)
・¥6,050(税込)
こちらは、エアフォース1のキッズシューズ版のデザインのようで、親子コーデも楽しめそうです。キッズシューズ用に、ベルトやカカトのテープのデザインアレンジがされています。
ただ、こちらのシューズのソール(靴底)形状が良くありません。フラットな形状でつま先の巻き上がりが少ないないため、子供がつまづきやすいデザインになっています。元々が、コート(体育館など)での使用を想定していて、ランニングシューズベースではないので、仕方がないところです。
元にしたエアフォース1は、バスケットボール用のシューズから始まったため、同じような設計になったのだと思いますが、ベビーシューズに適したデザインではありません。
他のナイキのベビーシューズは?
今回細かくは紹介しませんが、「ナイキ ダンク LOW ベビーシューズ」や「ナイキ ダイナモ ゴー」もあまりおすすめできません。両者とも、サイズを調整するベルトがなく、ゴム紐のみだからです。
子供の足が靴の中で動かないように、ベルトが付いているシューズをおすすめします。
靴のプロのナイキ人気ベビーシューズおすすめ3選のまとめ
ナイキのベビーシューズは
・ナイキのベビーシューズを選ぶなら、「ナイキ エアマックスSC TDV」
・サイズ展開は、1cm刻みなので気をつけよう
でした。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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