
プロ選手のシューズを手がけた筆者が、2時間切りシューズの「Adidas Adidos Pro Evo 3」を解説します。
この記事は元靴メーカーでトッププロ選手のシューズを多数手がけた事もある”シューズを作るプロ”だった筆者が
人類史上初めてフルマラソン(ロンドンマラソン)で、2時間を切る1時間59分30秒の世界記録を出した、ケニアのセバスチャン・サウェの履いていた
・「Adidas Adidos Pro Evo 3」
を解説します。
・このシューズは何がすごいの?
・一般ランナーにおすすめできる?できない?
・一般ランナーがアディダスのランニングシューズを買うならどのシューズ?
がわかる記事なっていますよ。
結論:「Adidas Adidos Pro Evo 3」の凄さと一般ランナー向けのシューズ
まず結論です。
・「Adidas Adidos Pro Evo 3」は、人類史上初の公式の大会で2時間を切ったランニングシューズ
・「Adidas Adidos Pro Evo 3」の凄さは、97gという超軽量。素材や設計も凄いがアッパーパターンもレベルが高く足にフィットする。
・一般ランナーには、超ハイスペックすぎておすすめ出来ない。身体が耐えられない。
・サブ2.5~3.5を目指す一般ランナーには、Adidas Adios Pro4。サブ5.5やトレーニング用などのAdidasのランニングシューズのおすすめ解説部分はこちら
となっています。
元靴のプロが、2時間切り!超軽量ランニングシューズ「Adidas Adidos Pro Evo 3」の凄さを解説
人類史上初めてフルマラソンで、2時間を切ったシューズ
ADIZERO ADIOS PRO EVO 3(アディゼロ アディオス プロ エヴォ 3)は、人類史上初めてフルマラソン(ロンドンマラソン)で、2時間を切ったシューズです。
過去に、2019年にエリウド・キプチョゲ(41、ケニア)が1時間59分40秒をマークしたことがあったのですが、これは大会ではなく、あくまで記録達成を目的とした非公式レース。
公式レースで初めて2時間を切った時のシューズがADIZERO ADIOS PRO EVO 3(アディゼロ アディオス プロ エヴォ)なのです。
スペックがすごい!超軽量!
ADIZERO ADIOS PRO EVO 3は、アディダスのプレスリリースによると「これまでに同社が生み出した中で最も軽く最も速いレース用シューズ」で、実際に
・500ドル(約8万円)
・重量(27.0cm):97g(平均重量)
・ミッドソールドロップ:3mm (ヒール:39 mm / 前足部:36mm)
という超軽量シューズです。
白ベールのアッパーに、黒のスリーストライプスのデザインで、ヒール部アウトソールには新たに「ENERGYRIM(エナジーリム)」搭載が見えています。
シューレースは、最小限の裏材とステッチで、1g以下までこだわった軽量への追求が感じられます。
アウトソールは前足部に「Continental™」ラバーを配置して、重量を意識しながらも高速の走りの中でのグリップ性を発揮できる設計で、1回のレースで持つか持たないかのぎりぎりの耐久性を計算されたような、必要最小限の形状です。
元靴のプロとしては「Adidas Adidos Pro Evo 3」が本当にすごいのはアッパーパターンだと感じます
様々な記事では、ソールや細かい素材などのただのスペック部分に注目しています。しかし、アッパー素材やソール構造などは、新しい点はあれど今までの流れからの順当なアップデートです。
もちろん、極限の切り詰め方ですが、それらは他社でも実現可能なこと。
ただ、本当にシューズとして素晴らしいのは、「アッパーパターン」だと思います。
・表材と裏材のシンプルで最小限の構成。
・明らかに最小のパーツでも、足に沿うような形状パターン
・足先側のハトメから爪先への曲線を感じさせる形状
・足首をつまむようなかかと形状
これらが足とシューズの一体感を作り出しているように感じます。
おそらく、このパターンを作っている人(部署?)が、近年のAdidasのランニングシューズの躍進を支えている陰の立役者*なのではないかと想像しています。
(*かかと形状とかを見ると、アディゼロ(Adizero)の生みの親のシューズクリエイター・大森敏明氏の流れを汲みような気がしていますが、公式発表はしていないので、違うかな?)
「ADIZERO ADIOS PRO EVO 3」は、一般ランナーにはおすすめしない
明らかにすごい「Adidas Adidos Pro Evo 3」ですが、一般のランナーの方にはオススメできません。
プロの選手やレースを仕事にするような方なら別ですが、素晴らしいシューズの反面、極限まで研ぎ澄まされた設計は、一般の人の体には耐えられません。
また、耐久性もなく、一度走っただけでボロボロになってしまうでしょう。
一般の方は、このテクノロジーを使った一般向けのランニングシューズを選んでください。
最近のAdidasのランニングシューズはすごい
一時期、Adidasでは、AdizeroのTakumiシリーズ(シューズクリエイター・大森敏明氏)というシューズで急激にランニングシューズのクオリティが上がった時期がありました。
その後、厚底ブームが来て、Adidasは出遅れたような時期もありましたが、近年では箱根駅伝での大幅なシェアをとり盛り返しています。
実は、数年前からADIZEROシリーズのランニングシューズは明らかにレベルが上がってきていました。明らかに、フィット感が良いシューズが生まれていたのです。ソール自体には大きな改善はないことから、おそらくアッパーパターンの改善でしょう。
一般ランナーが、Adidasのランニングシューズを選ぶならおすすめはコレ
一般ランナーの方が、アディダスの後期のランニングシューズの恩恵を受けたいのであれば、以下のような選び方をするのが良いでしょう
ハーフやフルマラソンで、サブ2.5~3.5を目指すならこれ

Adidas Adios Pro4
常識破りの速さで記録を破るためのシューズです。5本指カーボンが使われ、高反発性機能がありながら、フルマラソンに耐えられる耐久性も揃えています。
スピードが求められる。ショートレースならこれ

ADIDAS TAKUMI SEN 11
速さを重要視したショートレースに挑むならこれです。ご本指グラスファイバーと言う高反発機能素材が使われ、軽量に定評のあるTAKUMKIシリーズです。
サブ2.5~3.5のトレーニング用ランニングシューズならコレ

ADIDAS BOSTON13
サブ2.5~3.5を目指す上級者ランナーのトレーニング用のランニングシューズならこれです。
5本指グラスファイバーと言う強反発推進機能がありながらも、最後まで変わらぬペースを維持したいトレーニングシューズとして最適です。
サブ5.5以内のトレーニング用ランニングシューズならコレ

ADIDAS EVO SL WOVEN
サブ2.5~5.5の様々なランナーにオススメなのがこちらです。 Adidos Pro Evo1から生まれたADIZERO内での最軽量のトレーニングシューズで、トップモデルの機能テクノロジーをトレーニングシューズに落とし込んだモデルになります。
ジョギング用ランニングシューズならコレ。ワイド(幅広)モデルもあり

ADIDAS SL2
アディダスの持っているテクノロジーを生かしながら、日々のジョギングをもっと軽く楽しくするためのモデルがこちらになります。このシリーズはワイド(幅広)モデルもあるので、様々な方の足の形状にもフィットしますよ。
ワイド(幅広はこちら)↓
部活のトレーニング用ランニングシューズならコレ。耐久性もあり

ADIDAS DURAMO SPEED2
部活用ならはこちらのシューズです。部活生のようなコスパよく、常にパフォーマンスをキープしたい方にお勧めです。



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