【買ってはいけない子供靴】元靴のプロが教えるシューズメーカーの人が選ばないキッズシューズとは?_幼稚園/保育園編

買ってはいけない子供靴(幼稚園、保育園)

実はシューズメーカーの人は子供には絶対買わない靴があります。

「〇足」や「○ン○ース」って人気あるけど、これ足に悪いよね?」
・「なんで、これが子供靴?絶対自分の子供には履かせたくない」
クツプロ
クツプロ

靴業界を離れたからこそ本音で語れる!

元オリンピックシューズデザイナーの筆者が、靴業界を離れたからこそ本音で語れる「買ってはいけない子供靴」と、逆にコレを買っておけば間違いない子供靴を紹介します。

靴メーカーに勤めていた頃に、同僚とよく話していた内容をもとに、プロの解説を交えて説明したいと思います。

あくまで、靴メーカーにいた時の職場の話を元に作ってるので、個人の感想として聞いてくださいね〜

瞬足(シュンソク)は買ってはいけない子供靴

子供に人気の瞬足ですが、靴メーカー時代での同僚内での評判は良くなかったですね。

特に最近は、コストが厳しいのか昔よりも子供の足を守るのに必要な場所に、必要な素材がなくなってきていますね。

例えば、ソール(靴の裏)の摩耗(すり減り)が激しい部分にもラバー素材(ゴム素材)が少なく、EVAと言われる素材の面積が多くなっています。ソールにEVAというやわらかい素材を使うと、すぐにすり減ってしまうので、子供の姿勢バランスが悪くなる危険性があります。

瞬足の「運動会で早く走れるソール」って身体のバランスが悪くなりそう

瞬足は「運動会で早く走れるソール」を生み出したことでも有名ですが、

「逆に言えば、左回りの場所以外はバランス取れないってことだよね?」
「そもそも運動会以外で履くことが多いから、子供の左右の身体バランスが崩れるのが心配」

という声が職場ではありました。。

「左回りの運動場専用のソール」という発想はとても面白いですが、本当に効果があるなら、プロが使う陸上競技用のシューズも左回り用のソールが席巻しているはずですが、そうなっていません。

なので、「本当の効果は、まぁ、予想できますよね」

とはいえ、おそらく瞬足側も実は矛盾に気づいているので、左回りできるソールと言っても、なるべく足に必要な箇所である基本は守ったソール設計にしてるのは、商品のソールの設計を見るとわかります。

おそらく、開発している人は「悪影響がなるべく出ないように、でも、コンセプトを壊さないように」苦心して、作っているでしょう。お疲れ様です。

瞬足の全ての靴がダメとは言いませんが、基本的には「足に良い靴という観点」から見ると瞬足を選ぶ理由はないですね。

CONVERSE ALL STAR(コンバースオールスター)は買ってはいけない子供靴

良い子供靴選びの条件に「つま先が少し反り上がっていること」という項目があるのですが、コンバースはつま先もフラットで、歩き方がしっかりしていない子供には勧めたくない靴です。

大人のファッションコーデ用として、コンバースオールスターは定番人気ですが、キッズシューズとしてはやめましょう。

ASICSスクスクつま先
つま先が反り上がっている子供靴の例

「つま先が少し反り上がっていること」というのは、上の画像の赤い線のところです。この靴くらいつま先が反り上がっているのが理想的です!

子どもはベタ足で歩いちゃうので、この赤色の反りがないとつまづいて転んでしまう原因になります。

ALL STAR(オールスター)のソールは昔の作りなので、足に良くない

CONVERSE ALL STAR(コンバースオールスター)は、古い靴の作り方で作られています。なので足に沿った屈曲性もなく、また、クッション性もありません。特にアスファルトの上を歩く機会が多い都会の子供の足には「固すぎず、柔らかすぎず」クッション性があるバランスの良い靴が良いですね。

VANS(ヴァンズ)も買ってはいけない子供靴

CONVERSE ALL STAR(コンバースオールスター)と同じ理由で、Vans(ヴァンズ)のほとんどの靴もおすすめできません。「つま先が少し反り上がっていない」し、「クッション性があるソールでもない」靴がほとんどだからですね。

ちなみに、Vans(ヴァンズ)もCONVERSE ALL STAR(コンバースオールスター)と同じく、古い手法で作っている靴がほとんどなので、しょうがないんですね。

クッション性のある靴の例

ちなみに、このクッション性があるソールは上の画像だとクリーム色の部分がクッション性がある素材で作られています。

買ってはいけない子供靴を見抜く力を身につけよう

今回紹介した、瞬足、CONVERSE ALL STAR(コンバースオールスター)、VANS(ヴァンズ)は、一般的な子供靴の選び方を考えると、典型的な買ってはいけない子供靴になります。

とはいえ、メーカーやブランド側に責任があるかというと、私はそう思いません。別に彼らは「子供の足に良い靴です」とは言ってないのです。

あくまで、さまざまな靴が世の中にある中で、各々のコンセプトを持った商品を出しているだけです。例えば、CONVERSE ALL STAR(コンバースオールスター)は元々バスケットボールシューズ。VANS(ヴァンズ)の有名なOLD SKOOLはスケボーシューズを起源としており、それぞれに特化した良さがあります。瞬足も、ALL STAR(オールスター)などと比べる軽く運動会に適したシューズになります。

その背景を理解しないで子供靴として、履かせるのが問題なので親としては正しい知識を身につけましょう。CONVERSE ALL STAR(コンバースオールスター)は、手軽な値段でどのファションにもあう靴ですし、スケボーをするならVANS(ヴァンズ)の靴はファーストチョイスに上がります。

とはいえ、「そんな知識を身に付ける暇がない!」という人は、ぜひこのブログを参考にしてみてください。きっと子供の成長に良い靴がわかります。

答えを教えて!どの靴を選んだら良いの?

買ってはいけない子供靴はわかったけど、じゃあ実際に何を買ったらいいの?答えを教えて!という方は、何も考えずにASICS(アシックス)のSUKUSUKU(スクスク)シリーズを買ってください。お値段は少し張りますが、最も日本人の子供の足に良いキッズシューズなのは間違いありません。

もう少し詳しく解説してほしい!という方はこちらの記事も一緒に読んでください。

きっと、子供靴の選び方の知識が深まり、お子さんの足に最も良いキッズシューズ選びができるようになりますよ。

こちらの記事もどうぞ→【靴のプロが選ぶ子供靴】我が子に履かせる足に良いおすすめのキッズシューズはコレ!幼稚園/保育園用
子供靴全般の関連記事はこちら→子供靴関連記事まとめ

この記事の著者
元靴のプロ
クツプロ

私の記事の信頼性の背景
筆者は、プロスポーツシューズデザイナーとして、元スポーツメーカーで7年間以上勤務し、その間に実際にプロスポーツ選手シューズや日本代表選手のオリンピックモデルも担当しました。また、デザインだけでなく設計にも携わり、シューズ特許も複数登録になるなど、デザインから設計までの幅広い知識を得ているため、ユーザーのための情報を紹介できます。

クツプロをフォローする
元プロが教える靴の知識子供靴
Secured By miniOrange
タイトルとURLをコピーしました